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1.知ってるようで知らないユニセフの活動内容
寄付や募金をしたくなった時に、一番先に頭に浮かぶ団体によくTVCMで頭とお腹がぽっこり膨らんだアフリカの黒人の子供が飢餓やワクチン不足に困っている的な広報活動をしているユニセフだと考える人は多いはずです。
だけど何となく食料やワクチンを集めた寄付金で貧困国に届けている事は知っていても、それ以外の事を知らない人は多いと思うので、ユニセフの世界で行っている主要な活動について紹介して説明します。
ユニセフ(国連児童基金)は、国連の機関で国連加盟国のすべての子供の命や権利を守るために設立し、最も支援が必要な極貧国の支援を最優先に、約190の国や地域で様々な活動を行ってます。
その活動内容は保健や栄養や水と衛生などの健康関連や、教育や暴力や搾取からの保護やHIV対策や緊急支援やアドボカシーなどの幅広い活動を行ってます。
そしてその活動資金はすべて個人や企業や団体や各国政府からの募金と任意拠出筋で賄っています。
ユニセフの具体的に行っている活動で最も知られているのが、乳幼児期や5歳未満の児童に対する保健活動です。
2.年間560万人のこどもたちが5歳の誕生日を迎える前に亡くなってしまう
全世界では年間560万人のこどもたちが、安全な水とワクチンが入手できない事が理由で、5歳の誕生日を迎える前に亡くなってしまう現実があります。
そこで保健活動で全ての子供達が乳幼児期に十分なケアを受けて守られた状態で、より良い人生のスタートを出来るように予防接種を普及させたり、安全な水や衛生的な環境の確保や母乳育児の推進や栄養改善などの活動をしてます。
保健活動の中で最も成果を上げて来た活動は予防接種事業で、予防接種を行えば命を落としている子供達の数を確実に減らせる可能性が高いからです。
予防接種事業では、推計ですが毎年200万人から300万人の子供達の命がジフテリアや破傷風や百日咳やはしかなどのワクチンによって救われてます。
そしてより多くのワクチンが普及すれば、さらに約150万人以上の子供達の命を救えると言われてます。
3.青年期の死亡要因のトップはHIV感染
世界中でHIVの治療法や予防法に関する研究や様々な取り組みが進む中で、HIV関連の年間死亡数も2005年の約190万人をピークに減り続けて2017年時点で94万人にまで減少しました。
国際的にHIVへの取り組みがすすむ一方で、青少年に対しては感染予防や治療の提供などの取り組みは遅れています。
そのため10代から19までの青年期の死亡要因のトップはHIV感染で、特に教育や対策が遅れているアフリカでは深刻な状況になってます。
HIV感染者とHIV関連死の数が減少していない唯一の年齢層が10代で、その世代の深刻な状況を改善する活動に力を入れてます。

4.子供達が生きていく上で水と衛生問題もかなり重要
子供達が生きていく上で、保健活動も重要ですが水と衛生問題もかなり重要です。
何故かと言うと汚れた水や不衛生な環境は、感染症などを引き起こす要因になり、特に耐性や免疫力の弱い幼い子供達の中には、赤痢菌やコレラなどの水が絡む感染症の下痢などの症状で命を落としてしまいかねないです。
安全な水を提供する事業として、より多くの子供たちに清潔な水を届けるために井戸などの給水設備を作ったり、衛生的な生活環境を作るためにトイレの設置活動を行ってます。
また学校教育や保健所を通して、石鹸を使った正しい手の洗い方の指導などの衛生習慣の普及活動も推進してます。
自宅の近隣に井戸の設置による安全な水を確保できる事で感染症がへるだけでなく、これまで数十キロも離れた水場まで何往復もして掛かっていた時間を節約して子供達の教育を受ける時間も作れるようになりました。
5.栄養分野の活動への投資を重点的に
栄養事業では、毎年数百万人の子供達が重度の急性栄養不良で命の危機にさらされてます。
栄養不良に陥ると発育阻害や消耗症や低体重などの外見上の症状だけでなく、病気にかかりやすくなったり病気も治り難くなります。
また栄養不良状態が長期間続くと、脳の発育にも深刻な障害を与えて、知能や身体の発達も遅れて例え生き残れたとしても、将来の子供達の人生を脅かし続けます。
だから栄養分野の活動への投資を優先度の高い投資として活動に力を入れてます。

6.質の高い教育が貧困脱出に必須
次に力をいれている活動は教育事業で、質の高い教育は個人だけでなく、その地域の社会全体の発展と豊かな暮らしを実現して行くために重要だからです。
2000年時点ではまだ、約1億人以上の子供達が小学校にすら通えずにいましたが、活動のおかげで2015年時点には約6100万人にへりました。
だけど未だに約6100万人の子供達が小学校に通えていないので、小学校の無い地域に学校を作ったり、小学校に通うメリットをその両親に啓蒙する活動を行ってます。
それ以外の分野に子供の保護活動があり、暴力や搾取や虐待などから子供達を守り、子供の生存と成長と発達の権利と機会を実現させるための行動をしています。
世界中には推定で約3億人の子供達が暴力や搾取や虐待に晒されているので、その改善を行うために国連軍や事務職員と連携して取り組んでます。
出典元:日本ユニセフ協会
最終更新日 2025年5月20日






