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1.エスコシステムズが考える合理的な省エネとは?
企業の省エネに対する意識が高まってから久しいですが、正しい方法で行っていないケースも見受けられます。
やみくもに電気の使用を減らすのではなく、合理的に判断して使い方を調節することが大切だとエスコシステムズは言っています。
具体的には消費の効率や供給のルートなども考えに入れたうえで運用していくことが求められます。
空調設備であれば電気の使用量だけでなく、温度や湿度の変化をチェックすることが必要です。
わずかに温度を変えるだけでも、大量の電力を使っていることが分かれば、運用方法の切り替えを検討しなければなりません。
その他に注目されている手段として、廃棄するエネルギーの再利用が挙げられます。
たとえば汚れた空気を排出する前に、そこから熱を回収して他の用途に使用する仕組みがすでに存在します。
このように消費効率や再利用といった着眼点を持って、多角的に考えていくことが重要なポイントになります。
2.ビル全体の省エネを考える
ビル全体の省エネに取り組む場合は、視野をいっそう広げなければなりません。
いろいろなセンサー類を用いて、さまざまなデータを取得できることが前提となります。
電力計や温度計だけでなく照度計なども用いて、環境データをできるだけ多く集めることが大事です。
環境データだけでなく、空調設備の運用モードなどのデータも細かく取得しておくのが望ましいです。
それらのデータを可視化して、分析することによって各数値の因果関係などが明らかになります。
効率が良いと考えていた運用モードが、実は電気代の浪費を招いていたことが判明する場合もあるでしょう。
分析した結果を蓄積していくことで予測の精度が高まっていきます。
温度が変化するパターンを見て、その後の電力の消費量を割り出す技術などがあるのです。
電力消費が大きくなると予想される場合は、節電モードに切り替えることでピークカットを行うことも可能です。
さらに、取得したデータは省エネのための分析外にも役に立ちます。
たとえば、リアルタイムでチェックすることで故障の診断を行うことも容易です。
故障によって電力やガスが無駄に使われているなら、それを直すことで結果的にエネルギーの節約にもなります。
3.機器同士の関係性についても注目する
さらに踏み込んで省エネの効果を高めたいなら、機器同士の関係性についても注目しなければなりません。
複数の空調設備を設置している店舗であれば、それぞれの運用を総合的に考えることが大切になります。
何も考えずに自動設定にしていると、互いに悪影響を及ぼし合っている場合があるので要注意です。
向かい合った一方が冷気を出しており、もう一方がそれを温めるために暖気を出しているケースもあります。
この場合は結果的に適温に保たれているので、運用に問題があるように感じない人が多いです。
しかし気付かないまま放置しつづけると、莫大なエネルギーを無駄にすることになるでしょう。
高性能な設備であっても、互いに干渉しあうと性能を十分に発揮できません。
そのような損失を避けるには、前述のように多くのセンサーを取り付けて分析する作業が必要になります。
分析が終了するまでは多くのセンサーが必要ですが、いったん完了すれば間引いても十分であるケースも多いです。
いくかのポイントを測定するだけで、適切に稼働しているか判断できるようになるからです。
4.一戸建てやマンションの省エネ方法とは?
また、一戸建てやマンションといった住まいであれば、もっとアナログ的な手法でもエネルギーの消費をセーブできます。
たとえば、日の当たる全ての窓にすだれを取り付けるだけで、夏場には大きな省エネの効果を期待できるでしょう。
窓に照射される日差しをカットすることで、部屋の温度が上がることを防ぎやすくなります。
窓は熱が伝わりやすいので、そこに当たる日光を遮断することの意味は大きいです。
ただし、すだれは完全に遮断するわけではなく、部屋が暗くならないので照明の電気代も増えません。
経済的に余裕があるなら断熱性能の高いガラスに交換するという手もあります。
玄関や窓の前に水を撒いておいて、気化熱を利用して涼しくする方法もよく行われています。
冬であれば衣類を重ねて着るだけでも、暖房の設定温度を下げられるので電気代の節約が可能です。
扉の隙間を埋めるテープを貼ることで、外部の気温の影響を受けにくくできます。
寒さに負けないように、体を温める効果のある食べ物や飲み物を飲むことも多いです。
このように生活の知恵も含めて対策をしている家庭が多く見受けられます。
5.エスコシステムズが教える家庭で省エネを考える際に重要なのは?
家庭で省エネを考える際に重要なのは、単純に他の真似をしないことです。
住まいのある地域や世帯の人数、ライフスタイルなどによって効果の高い方法は大きく変わってくるからです。
また、乳児や要介護者がいるなど特殊な条件が与える影響も小さくありません。
いろいろな要素を総合的に判断したうえで、最適と考えられる方法を見付けることが大事です。
何にエネルギーを多く消費しているのかを割り出す重要性は、企業と住まいの両方に共通しています。
最終更新日 2025年5月20日



