カラコンのメリット・デメリットについて

私は視能訓練士をしていて、普段眼科で勤務しています。
うちの眼科では、コンタクトレンズを多く揃えていて、その中にはカラコンもあります。
置いているカラコンの種類は、J&Jの1dayアキビューモイストディファイン、2weekディファイン、後はSEEDの1day UVです。

カラコンのメリットは多数あり、カラーも種類も様々なものが増えてきています。
いろいろなバリエーションを試すことができるため、状況や場所によってカラコンを使い分けることもできます。

また、各コンタクトメーカーが力を入れて取り組んでいるため、金額は変わらずに素材がどんどんよくなってきて、うちの眼科でも正しく使用している患者さんは、目に何の問題もなく使用することができています。

カラコンのデメリットは、なんといっても簡単に購入できてしまうことです。
具体的には、コンタクトの処方箋がなくても、薬局や様々なお店などで購入できてしまいます。
という事は、何年も眼科の受診をせずに、いよいよ目にトラブルが起こってどうしようもない時に初めて受診をすると言うケースが多く見られます。

市販されているカラコンが、全て悪いものと言う事はないとは思いますが、目のトラブルで受診をする患者さんの多くが、眼科の受診をせず市販のカラコンを使用している人が多いです。
特に多いのが、若い女性の患者さんです。

どういったトラブルが起こりやすいかと言うと、目が酸素不足になり充血や角膜に傷をつけてしまったり、本当にひどい場合は、角膜の傷から菌が侵入し角膜潰瘍といった重い症状を引き起こしている場合もありました。
それをさらに放置していると、失明の危険性もあります。

カラコンは、先ほどもお話ししたように、どんどん素材が良くなってきており、正しく使用すれば本当におしゃれを楽しむことができるレンズです。
できればカラコンが眼科の検診なしで購入することができなくなればトラブルも少なくなると思うのですが、せめてトラブルが起こったときには、放置せずにすぐに眼科を受診して頂きたいと思います。

最終更新日 2025年5月20日